2026年3月3日 15:27
リーチ、ツモ、タンヤオ、ピンフ、ドラ1。指を折って数えたら5翻。その瞬間、符計算という面倒な作業から完全に解放されます。5翻以上は「満貫」。子のロン8000点、親のロン12000点。ツモなら子が2000/4000、親が4000オール。翻数さえ数えれば、あとはこの数字を口にするだけ。
満貫は、麻雀における最初の「壁」であり、同時に最初の「ご褒美」です。初心者がリーチ+ピンフ+ツモ+タンヤオ+ドラ1という手を決めて「2000・4000」と言えた瞬間、卓の空気が変わる。「こいつ、満貫ツモれるんだ」という無言の評価。打ち手として認められる最初の関門が、満貫なのです。
しかも到達ルートは意外と広い。3翻70符以上や4翻40符以上でも満貫扱いになります。つまり翻が足りなくても、符が高ければ満貫に届くことがある。「あと1翻が足りない」と嘆く前に、刻子や槓子の符で満貫に届いていないか確認してみてください。
6〜7翻で到達する跳満は、満貫の1.5倍。子のロンで12000点、親のロンで18000点。ツモなら子が3000/6000、親が6000オール。数字だけ見ると満貫+4000点の差ですが、この4000点が半荘の勝敗を分けることは珍しくありません。
跳満に届く手は、たとえばリーチ+ピンフ+ツモ+タンヤオ+ドラ2で6翻。あるいは鳴きの混一色+役牌+ドラ2で5翻+ドラ2の7翻。「いい手が入ったな」と感じる対局で、裏ドラが1枚めくれた瞬間に満貫が跳満に化ける。あの高揚感を味わったら、もう麻雀をやめられなくなります。
面白いのは、6翻と7翻が同じ跳満だということ。6翻あるなら、手を遅らせてまでもう1翻を追いかける意味はほとんどない。潔く「跳満で十分」と割り切って、和了のスピードを優先する。この判断ができるかどうかが、打点と速度のバランスを知る中級者の入り口です。
8〜10翻で倍満。子のロン16000点、親のロン24000点。ツモなら子が4000/8000、親が8000オール。もはや「すごい手」ではなく「事件」です。倍満が出ると、卓の空気が一変する。やられた側は点棒を数え直し、観戦者がいればざわつき始める。
倍満は狙って出すというよりも、「条件が噛み合って届く」打点です。リーチ+一発+ピンフ+ツモ+タンヤオ+ドラ3で8翻。あるいは門前の清一色+リーチで8翻。リーチをかけたら裏ドラが2枚乗って気がつけば倍満だった──そんな「想定外の爆発」が、麻雀の中毒性の正体かもしれません。
親の倍満ロン24000点ともなれば、一撃でトップを奪取できる破壊力。半荘を通じてコツコツ稼いだ点数が、たった一発で吹き飛ぶ。この「逆転の可能性」が、麻雀というゲームに最後まで全員が参加し続ける理由なのです。
11〜12翻で三倍満。子のロン24000点、親のロン36000点。ツモなら子が6000/12000、親が12000オール。数十半荘に1回あるかないかのレア打点で、和了した瞬間の感動は倍満とは比べものになりません。
三倍満に届くパターンは限られています。門前の清一色(7翻)に複数の役が乗った場合、あるいはリーチ系の手に裏ドラが大量に乗った場合。たとえばリーチ+一発+ツモ+ピンフ+タンヤオ+ドラ2+裏ドラ3で11翻。裏ドラ3枚は夢のような話ですが、それが現実に起こるのが麻雀です。
親の三倍満ツモ12000オール。合計36000点。ラス目から一気にトップへ、という劇的な逆転劇。もし自分の手でそれをやってのけたら、その半荘は一生の思い出になるでしょう。
13翻以上の数え役満、または国士無双・四暗刻・大三元といった特別な役で成立する、麻雀の最高到達点。子のロン32000点、親のロン48000点。ツモなら子が8000/16000、親が16000オール。もはや「和了」という言葉では足りない、「達成」と呼ぶにふさわしい打点です。
国士無双は13種の么九牌を1枚ずつ+どれか1種の2枚目。四暗刻は暗刻を4つ。大三元は白・發・中の3組。どれも「本当にできるのか?」と思うような条件ですが、麻雀を打ち続けていれば必ずチャンスは訪れます。配牌を見た瞬間に心臓が跳ねる。「もしかして、いけるのでは?」──あの予感が的中した時、言葉にできない興奮が全身を駆け巡ります。
出現率は数千局に1回。しかし、だからこそ価値がある。役満を和了した日のことを、雀士は何年経っても覚えています。誰と打っていたか、何巡目に聴牌したか、最後に何をツモったか。麻雀のすべての苦労が報われる瞬間。それが役満です。
4翻30符の子ロンは、計算上7700点。でも多くの雀荘やオンライン麻雀では、これを8000点の満貫に切り上げるルールを採用しています。たった300点の差ですが、「満貫」という響きの安心感は計算上の数字以上の重みがあります。
切り上げ満貫の恩恵を最も受けるのが、リーチ+ピンフ+ツモ+ドラ1(4翻20符)。これが満貫の2000/4000になる。メンタンピンドラ1のロンも4翻30符で満貫。麻雀で最も頻出するコンボがすっきり満貫に収まるわけですから、このルールの恩恵は絶大です。本サイトでも切り上げ満貫を採用しています。